青汁をもっと知りたい

青汁の代名詞である「ケール」について

ケールは日本では温暖な気候の九州地方で栽培されていますが、もともとは地中海原産のアブラナ科の植物です。
ヨーロッパではソーセージなどの肉料理に添えられる野菜として昔から親しまれています。

青汁に使用されているのは主にケールの若い葉です。
この若い葉の部分はビタミンやミネラルなどの栄養分以外にも葉緑素や複数のフラボノイドなどを含んでいる、ヨーロッパでは非常に栄養価の高い野菜として注目されています。
ケールに含まれているフラボノイドは植物に含まれている色素のことで、ポリフェノールとも呼ばれている成分です。
フラボノイドは強い抗酸化作用を持ち、血管を強くしたり全身の細胞の老化を防ぐ作用があります。

またケールにはルテインやゼアキサンチンなどの暖色系色素が緑黄色野菜の中では一番多く含まれており、それらを必要とする目の老化予防に関しては一番効果的な野菜とされています。

研究機関によって正式に認められているケールの有効性としては、加齢黄斑変性という加齢によって起きる失明の最大の原因とされる病気を改善する効果があるとされています。
ケールの含まれている青汁を4週間継続して摂取をすることで、黄斑変性症に対する高い効果が期待できるという研究結果も出ています。
しかし青汁によってルテインを摂取する場合は、最低でも1ヶ月以上飲み続けることで目の老化を予防することができます。
また、ルテインは抗がん作用も研究で認められていて、肺がん、胃がん、直腸がんのリスクが低下するといわれています。

この他にもケールの青汁には、βカロテンやビタミンC、ビタミンEなどのアンチエイジングには欠かせない成分や、胎児の健康的な成長に必須とされている葉酸が多く含まれています。
生活習慣病が気になる人だけでなく、とりわけ妊娠中の女性にもおすすめの飲み物です。

ケールの青汁というと青臭いというイメージがありますが、最近では新しい製法で作られているので、抹茶のようなさわやかな風味で飲みやすい製品が多くなっています。
栄養価の高い青汁ですから、ぜひ試してみてください。