青汁をもっと知りたい

妊婦さんに必要な葉酸は青汁だけで十分なのか?

妊婦さんのお腹にいる赤ちゃんのために必要な栄養素は大人とほとんど変わらないのですが、葉酸だけは不足しやすくなります。
緑黄色野菜にはたくさん含まれているはずの葉酸がなぜ不足してしますのかというと、調理や長期保存で壊れてしまうことと体内での吸収率の低さが原因だからです。
葉酸が不足すると先天異常の二分脊椎などの神経管閉鎖障害が起こりやすく、これを防ぐためには栄養の十分な野菜を毎日必要量食べる必要があります。

先天異常の神経管閉鎖障害などのリスクを下げるには、妊婦になってからの葉酸の摂取が必要であることは欧米を中心とした疫学研究から明らかになっています。
妊娠後の女性が摂取しなければならない葉酸は、食事からの摂取に加えて栄養補助食品などから0.4mg摂取するのが良いとされています。

青汁の場合は、1袋あたり0.15mg程度含まれているので、だいたい3袋飲んでいれば葉酸不足になるのを防ぐことができます。

とくに妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間は葉酸不足を起こすと神経管閉鎖障害のリスクが高まるとされています。
なぜ妊婦は青汁やサプリメントなどの栄養補助食品からの摂取が必要なのかというと、食品から摂取された葉酸は吸収率が低いことがあげられます。
食品から摂取するために調理をすると50%が壊され、体内に入った葉酸のさらに50%がそのまま排出されるので、たくさん摂取したつもりでも不足してしまいます。

加工された青汁などの栄養補助食品の場合は、調理などをしないので吸収されやすく体内で85%が吸収されるために効率よく青汁は葉酸を摂取することができます。

しかし葉酸は青汁やサプリメントなどの栄養補助食品から摂取すると過剰摂取しやすいという問題が指摘されていて、1日あたり1mgを超えないように気をつける必要があります。
通常の青汁には1袋あたり0.15mgくらいの葉酸が含まれているので、たくさん飲んでしまうと葉酸の過剰摂取になります。